スポットクーラーで冷たい風を出すには、熱を逃がす「排熱ダクト」が欠かせません。
排熱ダクトとは、空気を冷やす時に出る熱を、部屋の外に逃すもの。
多くの場合、窓に設置して、そこから室外に熱を排気します。
下の画像の右、「排熱」と書いてあるのが排熱ダクトです。
（画像は楽天市場へのリンク）
筆者宅で、初めてスポットクーラーを使おうとした時、
その大切なパーツ、排熱ダクトを設置できない！という失敗をするところでした。
この記事では、その時の体験談からわかった、排熱ダクトを設置する時の注意点について紹介します。
筆者は、暑さと湿気が大の苦手。
気温が28度を超えると動けなくなるタイプです。
2024年6月、初めてスポットクーラーを購入しました。
それまで夏には室温33度まで上がっていた部屋が、予想以上に快適に！
同じように「夏の暑さがつらい」と感じている人へ、
スポットクーラーの良さや選び方を紹介しています。
スポットクーラー以外にも、暑さ対策グッズや涼しく暮らすアイデアを調べています。
「夏がちょっとでもラクになるように」そんな思いで記事を書いています。
🧊 名前：小早川みつき 北海道生まれ、北海道在住。
排熱ダクトの取り付け｜窓に邪魔なものが！実体験からのアドバイス
スポットクーラーの排熱ダクトは、窓パネルで窓に固定します。
固定することによって、外れたりせず、熱を外に排気できます。
排熱ダクト設置前の窓用パネル。
この穴に排熱ダクトを固定する。
【わが家の実体験】転落防止用ポールで取り付けできない！？
筆者がスポットクーラーを購入し、部屋に設置した時のこと。
窓に、窓パネルを取り付けようとした時。
その段階でやっと気づきました。
窓パネルは問題なく取り付けOK。
ですが、排熱ダクトは設置ができなさそう…。
窓についている、転落防止用のポールが邪魔でつけられません！
ポールが付いた状態の写真を撮り忘れました…。
わが家の転落防止用ポールは、なんとか外すことができた。
無事に排熱ダクトを取り付けることができました。
ポールを抜いて無事排熱ダクトを設置したところ。
ポールが無事に外れたから良かったですが、簡単に外せないものが付いていた場合、ダクトの取り付けができないところでした。
そうなると、スポットクーラーを使いたい部屋には置けないかもしれません。
排熱ダクト設置前｜失敗しないために事前にチェックを！
わが家の場合、排熱ダクトの設置の邪魔をしていたのは、窓についていた転落防止用ポール。
幸いこれは、取り外しのできるものでした。
もしも、排熱ダクト設置に邪魔になるものが、取り外せないものだったり、窓パネル自体が窓のサイズが合わなかったら。
スポットクーラーを、使う予定だった部屋で使えないかもしれません。
無理に置いても、思ったほど冷えない、となるかもしれません。
スポットクーラーの冷房効果をしっかり発揮させるためにも。
希望の場所に排熱ダクトを設置できるか、事前に次のことをチェックしてみてください！
- 窓のサッシに障害物がないか？（ポール、補助錠、レールの段差など）
- 窓のサイズと形（窓パネルが設置できるかどうか）
- 排熱ダクトの長さと本体の設置場所との距離
排熱ダクトのサイズや、ダクトの長さは、販売サイトや公式サイトの商品説明にも書かれています。
スポットクーラーの説明書にも書かれています（インターネット上で説明書を確認できる場合もあります）。
排熱ダクトの取り付け方は、こちらのサイトでわかりやすく説明されていました。
スポットクーラーの機種によって違いはありますが、基本的には手順は同じです。
（このブログ外のサイトへのリンクです）
窓以外への排熱｜廊下へのドア、その他へ排熱する時の注意
どうしても窓に排熱ダクトがつけられない場合、ドアから排熱することも可能。
ただし！
熱を排気するので、排気した先の気温は上がります。
排熱したドアの先が廊下だった場合、廊下の気温が上がります。
だから、廊下が暑くなっても問題ない場合のみ使える手段です。
ドアから排熱する場合は、熱を入れない、冷気を逃さない、などの工夫が必要。
例えば、ドアに断熱カーテンを垂らすなど。
ドアの先が外の場合は、外の熱気が入ってきやすいので、さらに工夫が必要。
引き戸の場合、テラス窓用のパネルが使えるなら、排熱ダクトが固定できます。
引き戸以外のドアの場合は、外の熱気がさらに入りやすいですよね。
断熱カーテンなどを利用しても、外気の侵入を防ぐのは難しい…。
そうなったら、元々のスポットクーラーの特性「冷風を体に当てて涼む」で体を冷やそう！
（猛暑時、室温がすごく高いと、キンキンな冷風にならない場合もあります）
ドア以外の排気場所は、こんな方法があります。
・キッチンの換気扇を回し、換気扇方向に排気
・ワンルームなどで浴室が隣接している場合は、換気扇を回した浴室に排気
どちらも残念ながら、窓用パネルを利用した時よりも効果は落ちます。
でも、そのまま室内に熱を排気するよりも効果あり。
せっかくのスポットクーラー、少しでも涼しく使いたいですよね。
2025年。排熱ダクト不要のスポットクーラーも発売
2025年に、排熱ダクトがいらないスポットクーラーが発売されました。
スポットクーラーを使いたい場所に窓がなかったり、移動させて使いたい人に便利です。
ただ、気をつけたいところもあります。
🧊 気になる点
・部屋の湿度が上がる可能性
・気温の高い日は、排熱が熱くなる可能性
など。
詳しくはこちらの記事でまとめてあります。
まとめ｜大切な排熱ダクト、しっかり取り付けよう
排熱ダクトを使わずスポットクーラーを稼働させると、涼しいどころか部屋が暑くなってしまいます。
それは、空気を冷やす時に出る熱が、室内に排出されるから。
そんなことにならないために、排熱ダクトをしっかり利用してください。
排熱ダクトを窓に取り付けられるか、事前にチェックや準備が必要です。
うちみたいにギリギリになって、取り付けられないかも！？と慌てないために…。
特性に合った使い方をすれば、快適に涼しくなれるスポットクーラー。
ぜひ、涼しく便利に使ってくださいね。
排熱ダクトを固定する窓パネルについて、わかりやすくまとめてあります。
窓用エアコンも気になるというあなた。
どちらがあなたに向いているか、チェックしてみてください。
