2025年、「排熱ダクトがいらないスポットクーラー」が登場しました。
(画像:楽天市場へリンク)
窓パネルや排熱ダクトの、設置が面倒
エアコンの風は冷たすぎるけど、冷風扇じゃ物足りない
という人に、向いていそうです。
(冷風扇との違いは、こちらの記事でどうぞ)
でも、
❓ 本当に、排熱ダクトなしでも涼しいの?
❓ デメリットはないの?
そこがとっても気になったので、調べてみました。
「排熱ダクトって、なに?」という方は、こちらを参考にしてくださいね。

\人気なので品切れも多いハイブリッド式/

筆者は、暑さと湿気が大の苦手。
気温が28度を超えると動けなくなるタイプです。
2024年6月、初めてスポットクーラーを購入しました。
それまで夏には室温33度まで上がっていた部屋が、予想以上に快適に!
同じように「夏の暑さがつらい」と感じている人へ、
スポットクーラーの良さや選び方を紹介しています。
スポットクーラー以外にも、暑さ対策グッズや涼しく暮らすアイデアを調べています。
「夏がちょっとでもラクになるように」そんな思いで記事を書いています。
🧊 名前:小早川みつき 北海道生まれ、北海道在住。
排熱ダクトがいらないって本当?その仕組み解説
これまでのスポットクーラーは、本体につけた排熱ダクトを窓などに固定し、熱を外に逃がすのが一般的でした。
下の画像の、左上のような状態です。
(画像:楽天市場へリンク)
これまでも「排熱ダクトのないスポットクーラー」は存在していました。
最近出た新型との違いはこちら。
従来の排熱ダクト無し | 後ろから熱い排気が室内に放出。 稼働すると逆に部屋が暑くなることも。 |
新型の排熱ダクト無し | 排気される空気が熱くない。 |
新型のスポットクーラーは、排気が熱くないから排熱ダクトが不要。
排気が熱くない理由は、個性的な仕組みになっているから。
YouTubeでも、このタイプのスポットクーラーを購入し、レビューしている方がいます。
こちらの「ともさん」の動画は、どれもとてもわかりやすくておすすめです。
👆の動画のスポットクーラーは、完売のため再入荷なし(THANKO)です。
排熱を「水で冷やす」からダクトいらず
排熱ダクトがいらない理由は、空気を冷やした時に出る熱を、水で冷やすから。
(画像:楽天市場へリンク)
空気を冷やす部分は、従来のスポットクーラと同じ構造で、冷媒式。
そして、クーラーから出る熱を冷やすのは、“冷風扇に近い構造”の進化版です。
冷風扇については、こちら。
🧊 冷風機・冷風扇・スポットクーラーの違いを解説!仕組みと選び方もわかりやすく説明
空気を冷やすのは「冷媒式」なので、しっかり冷風が出る
スポットクーラーは、壁掛け式エアコンと同じ「冷媒式」で冷たい風を作ります。
この新しいタイプのスポットクーラーも同じ。
「冷媒式」なので、出てくる冷風はしっかり冷たいです。

排熱ダクトのいらないスポットクーラーの仕組みを、簡単にまとめるとこちら。
・冷媒で冷やされた空気は、前面から冷風として出る。
・空気を冷やす時に発生した熱は、内部の水を利用し抑える。
・熱を抑えた空気は、最終的には本体背面などから室内に排出。
だから、スポットクーラーとして冷たい風は出すけど、排気は熱くない、となります。
正しくは、排気された空気は
”従来のスポットクーラーよりは熱くない”
と言った方がいいかもです。
実機レビューを拝見すると、排気にも熱はありました。
閉め切った空間では、室温が上がっていました。
従来のスポットクーラーとの違いは?同じ部分は?
ここまで説明した通り、従来のスポットクーラーとの違いは排熱処理の仕方。
排熱ダクトが必要かどうかです。
それ以外の機能は(機種によりますが)、従来のスポットクーラーと同じです。
空気の冷やし方は、冷媒式。
機能は、送風・冷風・除湿など、基本的な部分は同じ。
(画像:楽天市場へリンク)
空気を冷やす方法は従来のスポットクーラーと同じ”冷媒式”。
だから“排熱が消えた”わけではなく、
“排熱の処理方法が変わった”スポットクーラーです。
「排熱ダクトがない」タイプのメリットとデメリット(注意点)
排熱ダクト不要スポットクーラーの最大のメリットは、設置の手軽さです。
置き場所を選ばないように思えますが、ちょっと気をつける部分もあります。
とても便利な新型のスポットクーラーの、メリットやデメリット(注意点)は以下です。
メリット | デメリット(注意点) |
排熱ダクトがないから ・置き場所を選ばない ・移動がラク 窓用パネルが必要ないから ・防犯面でも心配なし | 水を使うので ・湿度が上がる可能性がある ・水音がうるさく感じることあり ・水の追加や扱いが面倒 室温が高い場合 ・排気が熱くなる可能性がある |
メリット:排熱ダクト不要で、移動が楽!防犯の面でも安心
ダクトの取り付けや窓パネルの設置がいらないため、場所を選ばずに使えます。
排熱ダクトが届かない、
・部屋の中心
・キッチン側
・浴室の脱衣所、洗面所など
冷やしたい場所に気軽に移動し使えます。
調理中はキッチンへ、お風呂上がりには洗面台へなど、使いたい場所に気軽に移動できるのは、とても便利ですね。
(画像:楽天市場へのリンク)
そして、排熱ダクトがいらないということは、窓用パネルも必要なし!
だから、
スポットクーラー使用中は「窓の鍵が締められない」
という、防犯上の心配がなくなります。
窓パネルについては、こちらで詳しく解説しています。
🔗 スポットクーラーの窓パネル完全ガイド|設置方法・延長・隙間対策・防犯まで
移動させて使いたい時や、扇風機では物足りない時に、とっても便利に使えます。
\タイミングによって品切れもあり/

注意点:湿度や室温が上がる可能性がある
排気ダクトが必要ない便利なスポットクーラーですが、注意するポイントもあります。
気になるのが、こちらの2点。
・密閉された狭い部屋では、室温が上がる可能性がある。
・湿度が上がる可能性がある。
実際に、上で紹介した体験レビュー動画や他の体験談では、
「風は冷たいけれど、部屋全体の気温は上がった」という声もありました。
「気温が上がった」感想は、いずれも「閉め切った空間で試した」場合でした。
だから、その特徴を理解して、工夫して使えば、快適に使えそう。
例えば、
・排気する側を広いスペースに向ける
・部屋の中の空気を循環させる
など工夫すれば、気にならないのかもしれません。
スポットクーラーは、そもそも冷たい風を体に浴びて涼むもの。
公式サイトにも
本製品は冷房機ではありません
スポット冷風機のため部屋全体を冷房することはできません。
と書かれています。
だから、部屋全体を冷やしたい人には向きませんが、
・気軽に移動して使いたい
・冷風を体に直接浴びて涼みたい
という目的の人には、向いています。
注意点:水音が気になることがある
このダクト不要のスポットクーラーは、
排熱の温度を抑えるために水を使います。
スポットクーラー稼働中に、その水音が気になる場合もあります。
(画像:楽天市場へのリンク)
稼働すると水が減るので、定期的にチェックが必要。
移動させるときには、水がこぼれないように配慮する必要もあり。
「いろいろな場所で使いたい」にぴったり!ダクトなしスポットクーラー
このタイプのスポットクーラーが向いているのは、こんな人。
- 扇風機じゃ物足りない
- 冷風扇よりも冷たい風がほしい
- 壁用エアコンの設置工事ができない
- 窓に窓パネルを入れたくない
- 窓から離れた場所で使いたい
たとえば、
窓がない作業場や脱衣所、
一時的に涼しくしたいガレージなど、
しっかり冷風を出して活躍してくれます。
猛暑日、扇風機では温風しか来ない…
という時も、冷風で体を冷やしてくれます。
でも、「部屋全体を冷やしたい」場合は、スポットクーラーでは希望に合わないかも。
そして、締め切った室内では、湿度が上がる可能性もあります。
サーキュレーターを組み合わせるなど、空気を循環させたり、工夫して使うのがよさそうです。

まとめ|特徴を理解して使えば、最高に便利で頼れるもの!
「排熱ダクトが必要ない」便利で使いやすい新型のスポットクーラー。
設置も楽で、気軽に使うのにぴったりです。
(画像:楽天市場へのリンク)
でも、真夏にこれ1つだけあれば猛暑も安心!かどうかは、少しだけ心配が残ります。
ここからは個人の感想になってしまうのですが。
この新型スポットクーラーは、
特徴を理解して、上手に使えば最高に便利な機種
という印象です。
しっかり冷風を出してくれる仕組みなので、冷たい風で体を冷やしてくれます。
部屋全体を冷やすのではなく、
“冷たい風を体に当てて涼をとる”目的にぴったり。
気になるところは、
猛暑時に、室温が高くなった時の、排気の温度がどうなるか?
でも、湿度や排気に関して理解して購入すれば、工夫して使うことができますよね。
従来のスポットクーラーの最大のネック「排熱ダクトの問題」。
「それが原因で導入できなかった」という人には、排熱ダクト不要のスポットクーラーはぴったりのアイテム、夏の救世主だと思います。
暑い夏、涼める手段が欲しい!というあなた、ぜひ自分に合った冷房機器を見つけてくださいね。

\手間なく防犯面の心配もなくなったスポットクーラー/


\部屋中を冷やしたいならコレ一択!/
\部分的に冷やしたいならコレ/
\床を占領しないクーラーならこれ/
