壁掛けエアコンが付けられない部屋。
でも、なんとかして涼しく過ごしたい…。
そんなときによく候補にあがるのが、「スポットクーラー」と「窓用エアコン」。
どちらも工事不要で、手軽に導入できる冷房機器。
ですが、使い方、冷え方には意外と大きな違いがあります。
スポットクーラー

窓用エアコン

この記事では、
・どっちが冷える?
・音はうるさい?
・電気代は?
など、気になるポイントを徹底比較。
さらに、
・向いている人や使い方のコツ
・それぞれのメリットとデメリットついて
なども、わかりやすくまとめました。

冷房のことは、よくわからない…
という人にも、わかりやすい内容です。
目次から、気になる項目だけ見ることもできます。
あなたの部屋に合う冷房を、見つけてくださいね。
2024年6月、初めてスポットクーラーを購入しました。
それまで夏には室温33度まで上がっていた部屋が、予想以上に快適に!
筆者は、暑さと湿気が大の苦手。
気温が28度を超えると動けなくなるタイプです。
同じように「夏の暑さがつらい」と感じている人へ、
スポットクーラーの良さや選び方を紹介しています。
スポットクーラー以外にも、暑さ対策グッズや涼しく暮らすアイデアを調べています。
「夏がちょっとでもラクになるように」そんな思いで記事を書いています。
🧊 ・ 🧊 ・ 🧊
スポットクーラーと窓用エアコン、どんな冷房機器?

スポットクーラーと窓用エアコンは、どちらも工事不要で設置できる冷房機器です。
壁掛けエアコンが付けられない部屋や、工事なしで使いたい人に人気があります。
見た目は大きく違いますが、どちらも冷媒式で、しっかり冷える本格派。
ただし、使い勝手や設置の条件には、それぞれ違いがあります。
「特徴の違い」を一覧で比較
スポットクーラーと窓用エアコン。
それぞれ簡単に説明すると、こんな感じです。
スポットクーラーとは。
床に置いて使う冷房機器。
壁掛けエアコンと同じ仕組みで空気を冷やし、しっかり冷たい風を出してくれます。
部屋全体を冷やすエアコンとは違い、自分の周囲だけを効率よく冷やしたいときに便利。
排熱ダクトを通じて熱を外に逃がすため、窓やドアの近くで使うのがおすすめです。
窓用エアコンとは。
窓に取り付けて使うタイプの冷房機器。
ウィンドクーラー、ウィンドエアコン、窓型エアコンとも呼ばれています。
壁に穴を開けずに設置できるため、賃貸住宅や室外機が置けない部屋でも人気。
本体は、窓に取り付けて、背面が外に出る形で使います。
背面から排熱しながら部屋を冷やす仕組み。
8畳程までの部屋全体を冷やすことができます。
それぞれの特徴の比較は、以下です。
各項目名をクリックすると、詳しい説明に移動します。
項目 | スポットクーラー | 窓用エアコン |
設置方法 | 床に置いて使用。 排熱用ダクトを窓などに設置 | 窓枠を取り付け、そこに固定 |
冷房範囲 | 部分的 風が当たる周辺 | 部屋全体 (8畳位まで冷やせるものが多い) |
音の大きさ | 約50〜60dB (機種と風量による) | 約47〜55dB (窓枠の共振注意) |
電気代の目安 | 月3,000〜5,000円ほど(機種と電気会社による) | 月3,000円前後(機種と電気会社による) |
本体価格帯 | 約3〜7万円 | 約4〜8万円 |
冬はどうする? | 窓パネルは外して保管 | そのまま設置もあり(寒冷地以外) |
メンテナンス | フィルター掃除や内部チェック必要(カビ注意) | フィルター掃除や内部乾燥が必要(カビ注意) |
移動のしやすさ | キャスター付きである程度移動可 | 固定(動かせない) |
排熱処理 | 排熱ダクトで外へ逃がす | 背面から屋外へ直接排出 |
排水処理 | 多くはノンドレン式。 まれに手動排水あり | 多くはノンドレン式 |
設置できる場所 | 窓や換気口の近く。 または屋外 | 窓が必要 |
それぞれの見た目は、こんな感じ。
製品によって、冷風が出る場所など細かいところは違います。
スポットクーラー

窓用エアコン

🧊 スポットクーラーについて、こちらでも説明しています。
▶️ スポットクーラーって何?エアコンとの違い・使い方・向いている人まで詳しく紹介
次は、それぞれの項目を詳しく解説します。
設置方法の違い:窓枠や排熱ダクトが必要
スポットクーラーも窓用エアコンも、設置工事は不要。
だけど使う前に、それぞれ準備が必要です。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・設置工事は不要 ・排熱ダクトの設置が大切 ・窓に排熱ダクト用のパネルを設置 | ・設置工事は不要 ・取り付け枠で窓に固定 ・窓の形によっては、補助金具が必要 ・取り付けられない窓もある |
スポットクーラーは、床に置いて使うタイプ。
本体は床に置くだけですが、排熱用のダクトで外に排気させる必要があります。
その排熱用ダクトを窓に固定するのが窓用パネルです。
このパネルがちゃんと設置できるかどうか、あらかじめ窓のサイズや形のチェックが必要。
あわせて確認しておきたいのが、排熱ダクトの長さ。
スポットクーラーを置く予定の場所から、窓までの距離に届くかどうかも大事なポイントです。
わが家の場合、設置予定の窓に転落防止用のポールがあり、それが邪魔して排熱ダクトがつけられない事態に!
なんとかポールを外し、無事にダクトを設置できました。
詳しくは、こちらの記事で写真付きで解説しています。
窓用エアコンは、専用の取り付け枠を使って窓のサッシに固定する仕組み。
取り付け枠は、設置後も取り外すことは可能。
でも、取り付け直す作業は、面倒ですよね。
だからあらかじめ、
取り付けたい窓のサイズや形が対応しているかどうか
しっかり確認しておくことが大切。
テラスなどの大きな窓も、延長窓枠を使えば取り付け可能な場合もあります。
それぞれ、商品ページの紹介や、メーカーサイトの説明書などで確認できます。
本体の重さは20キロほどあるので、力のない人は複数人で作業してくださいね。
冷え方の違い:部屋全体か?スポット冷却か?
部屋全体を冷やしたい人は、窓用エアコンがおすすめ。
冷風を浴びて涼みたい人は、スポットクーラーがぴったりです。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・部分的に冷やせる ・自分のいる場所だけ冷やしたい人向き | ・部屋全体を冷やしたい人向き ・8畳くらいまでの部屋が冷やせるタイプが多い |
スポットクーラーは、部分的に冷やすのが得意。
こちらも壁掛けエアコンと同じ「冷媒式」の仕組み。
しっかり冷たい風をだしてくれます。
基本的には、その風を直接浴びて、体を冷やすものです。
サーキュレーターや扇風機を一緒に使えば、冷風が当たる場所だけでなく、もう少し広い範囲まで冷やせます。
作業中のデスク周り、キッチン、脱衣所など。
「自分がいる場所だけ」をピンポイントで涼しくしたい人にぴったり。
窓用エアコンは、8畳程までの部屋全体を冷やせます。(冷房範囲は機種による)
仕組みは、壁掛けエアコンと同じ「冷媒式」。
しっかり冷たい風を出してくれます。
部屋の断熱性や機種によって多少の差はありますが、扇風機やサーキュレーターを併用すると、効率的に部屋全体の温度を下げることができます。
音の違い:稼働音の大きさは?
スポットクーラーと窓用エアコンは、どちらも壁掛けエアコンと同じ仕組みの冷媒式の冷房機器。
一般的な壁掛けエアコンは、室内機と室外機に分かれています。
でも、スポットクーラーと窓用エアコンは、冷風を出す室内機と排熱をする室外機の機能を、本体1つにまとめた構造になっています。
そのため、どちらも稼働中の音は大きめです。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・約55〜60dBくらいの音 ・風量によって大きさは変わる | ・40dBくらいの低騒音モデルあり ・窓に振動が伝わることあり |
ただ、どちらの冷房も、機種や使う風量(強風や弱風)によって音の大きさは違ってきます。
スポットクーラーは、約55〜60dBくらいの音が出る機種が多いです。
だから、寝室や静かな空間で使うと気になるという声も。
わが家でも、冷風モードで使うと「ゴーーーッ」と音が出て、いつもの音量ではテレビの音が聞こえません。
窓用エアコンは、スポットクーラーよりも音が小さいものもあり。
低騒音モデルでは、40dBくらいのものもあります(リンクは楽天市場)。
(40dB:図書館の中くらい)
ただ窓用エアコンは、設置した窓に振動がつたわり「ガタガタ」と音が響くケースもあります。
夜間に使いたい、静かなものが希望な場合は、音の小さい機種を選んだり、音対策が必要です。
電気代・コストの違い:初期費用と月の電気代は?
スポットクーラーと窓用エアコン。
どちらも、一般的な壁掛けエアコンと比べると電気代は高めです。
初期費用は、どちらも一般的な壁掛けエアコンより安め。
3〜8万円台が主流です。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・月々4,000〜5,000円くらい ・本体価格は、3〜7万円ほど | ・月々3,000円くらい ・本体価格は4〜8万円ほど |
スポットクーラーは、冷却能力が高いぶん電力消費もやや高め。
たとえば、「ナカトミ MAC-3026(50Hz)」の場合、消費電力 880W。
1日5時間使用すれば、1ヶ月(30日)の電気代は
・北海道:約4,667円
・東京:約3,933円
(下記の電気代で計算)
窓用エアコンは、スポットクーラーに比べると少し低め。
たとえば、「コイズミ KAW16252(50Hz)」の場合、消費電力:580W。
1日5時間使用すれば、1ヶ月(30日)の電気代は
・北海道:約3,065円
・東京:約2,590円
(下記の電気代で計算)
電気代は、高く感じるかもしれません。
でも、スポットクーラーはピンポイントで冷やせるため、
・暑くなったら冷房ON
・涼しくなったら送風や停止
に切り替えるなど、使い方次第で節電も可能です。
スポットクーラーも窓用エアコンも、対応する広さやモデルによって消費電力が違います。
購入するときは、冷房機器の「消費電力」とお住まいの地域の電気料金をチェックしてみてください。
⚡️ 電気料金:以下の単価で計算しました
北海道電力:最初の120kWhまで 1kWh 35円35銭
東京電力:最初の120kWhまで 1kWh 29円80銭
冬の使い方:窓用エアコンもスポットクーラーも、そのままでいい?
冷房専用の窓用エアコンやスポットクーラーは、夏には大活躍。
では、寒い季節は、そのまま放置してもいいの?
じつは、少し注意が必要です。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・窓パネルは、とりはずして収納がおすすめ | ・寒い地域は、取り外して収納がおすすめ |
スポットクーラーは、キャスター付きが多く本体の移動がしやすいです。
部屋のすみや物置などに収納する時も、移動がラクです。
窓に設置した窓パネル(排熱ダクトの固定用)は、取り外すのがおすすめ。
設置したままにしておくと、外から冷気が入り込みやすいです。
特に北海道など寒い地域は、取り外したほうがいいです!
せっかくの二重サッシの防寒効果が損なわれてしまいます。
窓用エアコンは窓に固定して使うため、冬の間もつけっぱなしという人が多いです。
でも、冷気が入り込む原因になったり、結露によるカビの発生につながることも。
窓パネルのすき間に断熱材を入れたり、カバーを使うなどの対策がおすすめです。
こちらも、北海道などの寒い地域は、取り外した方がいいです。
窓用エアコンをつけたままでも、外の窓は閉めることができますが、二重サッシの内側の窓は閉められません。
防寒効果が損なわれるので、特別な事情がない限り冬は窓用エアコンをとりはずして、窓をしっかり閉めるのがおすすめです。
カビのリスク:メンテナンスのしやすさは?
スポットクーラーも窓用エアコンも、メンテナンスをおこたると、内部にカビが発生することがあります。
機種によって、内部を乾かしてくれる機能付きもあります。(リンクは楽天市場)
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・定期的なフィルター掃除と乾燥が大切 ・置き型なので、掃除などがしやすい | ・定期的なフィルター掃除と乾燥が大切 ・内部乾燥機能があると便利 |
スポットクーラーや窓用エアコンについて調べていると
「窓用エアコンがカビだらけに」「クーラーの吹き出し口にカビが」
という口コミなどを見かけたことがあると思います。
どちらの機器も、空気を冷やす時に結露が発生します。
そのため、内部が湿気やすく、放置するとカビが発生しやすいです。
カビを防ぐには、スポットクーラーも窓用エアコンも、定期的なフィルター掃除と内部の乾燥が重要。
特に窓用エアコンは、使用後にすぐ電源を切らず、送風モードを使って乾かすのがポイント。
「内部乾燥機能」のある機種は、乾燥させる手間も減ります。
移動のしやすさ:使う場所を変えられる?
1台のクーラーを別の部屋でも使いたい。
そんなときは、スポットクーラーがおすすめです。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・キャスター付きが多く、移動も比較的簡単。 ・別の部屋で使うことも可能(条件あり) | ・別の部屋で使えないこともないが、現実的ではない |
スポットクーラーは、キャスター付きのものが多いです。
本体の重さは20キロくらいありますが、スムーズに移動しやすいです。
日中はリビングで使い、夜は寝室に移動して使う、という使い方も可能。
ただし、室内で移動させる場合は、排熱ダクトが届く範囲内。
別の部屋で使う場合は、使う部屋ごとに排熱ダクト用の窓パネルの設置が必要です。
窓用エアコンは、設置すると基本的に動かせません。
窓枠に固定して使うものなので、設置後に別の部屋に移すには取り外しと再設置が必要。
不可能ではないですが、重さもあるため、とても大変です。
1台の冷房機器を複数の部屋で使いたい
という場合は、スポットクーラーの方が向いています。
排熱の違い:冷房中に出る熱はどう逃がす?
スポットクーラーも窓用エアコンも、空気を冷やすときに「熱」が発生します。
その熱を、室外に排気する必要があります。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・排熱ダクトで外へ逃がす | ・背面から屋外へ直接排出 |
スポットクーラーは、本体から伸びた排熱ダクトで熱を外に逃がします。
室外に排熱できないと熱が室内にこもってしまい、冷房しているのに室温が上がってしまうこともあります。
排熱用のダクト自体が熱を持つときは、断熱材を巻くなどの対処が必要です。
窓用エアコンは、背面が屋外に出ていて、そこから直接熱を外に放出します。
排熱のために特別なことをしなくても、本体を設置するだけで排熱ができます。
水の処理方法:排水は必要?
スポットクーラーも窓用エアコンも、「冷媒式」の冷房機器です。
冷媒式は、空気を冷やすときに空気中の水分が結露し「ドレン水」が発生します。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・多くはノンドレン式 ・湿度が高いときは、手動排水の場合あり | ・多くはノンドレン式 ・湿度が高いときは、手動排水の場合あり |
スポットクーラーも窓用エアコンも、水を内部で蒸発させて外に排気する「ノンドレン式」のタイプが主流。
このタイプなら、冷房使用中にタンクの中の水を捨てる必要がなく、排水の手間がありません。
ただし、湿度の高い日や長時間運転時には、蒸発が追いつかず水がたまることも。
ジメジメした日が続く日本の夏。
もしも蒸発が間に合わなかった場合、排水の方法は機種によって違います。
・水はタンクにたまるタイプか?
・ホースから出てくるのか?
購入前に確認しておくと、「水が漏れてきた!💦」なんてトラブルも防げます。
設置できる場所の違い:どこに置ける?
スポットクーラーも窓用エアコンも、使うときには熱の排気が必要です。
スポットクーラー | 窓用エアコン |
・窓、または排気口が必要 ・屋外でも使える | ・窓が必要 |
スポットクーラーは、設置場所の自由度が高いのが特徴。
冷風を体に直接あてて涼しくするのが得意なので、屋外で使えるモデルもあります。
ただし、室内で使うときは、排熱用ダクトを使って熱を外に逃がす必要があります。
そのため、排熱ダクトが届く場所(窓やドアなどの近く)に設置するのが基本。
窓用エアコンは、その名の通り「窓」に取り付けて使う冷房機器。
設置できるのは、横にスライドする一般的な「引き違い窓」が基本。
FIX窓や内開き窓、その他の特殊な形の窓には設置できない場合があります。
購入前には、「取り付け予定の窓の形」が対応しているか確認するのが大切です。
スポットクーラーと窓用エアコン、メリット・デメリットまとめ
スポットクーラー画像:楽天市場より|窓用エアコン画像:楽天市場より
ここでは、スポットクーラーと窓用エアコン、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
項目 | スポットクーラー | 窓用エアコン |
メリット | ・工事不要で取り付けやすい ・キャスター付きで移動しやすい ・複数の部屋で使える ・設置場所の自由度が高い | ・工事不要で取り付けやすい ・部屋全体を冷やせる ・場所を取らない |
デメリット | ・排熱ダクトの設置が必要 ・排気処理をミスすると室温が上がることも ・冷える範囲が狭い | ・重くて気軽に移動はできない ・対応しない窓もある |
スポットクーラーは、キャスター付きで移動もしやすく、別の部屋で使うこともできます。
ただし、使う部屋ごとに排熱ダクトを固定する窓用パネルの設置が必要。
窓用エアコンは重さがあるので、簡単に移動させることは難しいです。
でも、そもそも設置場所を固定して使いたい人にとっては、デメリットにはなりません。
使う場所や目的によって、メリット・デメリットの感じ方は人それぞれ。
「自分の使い方に合っているのはどっちか?」
チェックしてみてください。
🧊 こちらでも、紹介しています。
スポットクーラーのメリットとデメリットを比較|買う前に知っておきたい注意点も!
次は、「あなたに合うのはどっちか?」
ポイントごとに、比較してみてください。
スポットクーラーと窓用エアコン。あなたに合うのはどっち?
あなたが冷房機器に求めるのは、どんなことですか?
どんな風に使いたいですか?
あなたが使ってみたい冷房機器はどっちなのか、下の表でチェックしてみてくださいね。
条件・使い方 | スポットクーラー | 窓用エアコン |
部屋全体をしっかり冷やしたい | 冷房範囲が狭いため難しい。 サーキュレーター併用で冷風を広げられる | 部屋全体を冷やせる。 冷房力は高め |
自分の周囲だけを涼しくしたい | 部分的に冷やすのが得意。 周辺も涼しくできる | 部分的冷却は向かない (部屋全体を冷やすため) |
夜も静かに使いたい | 稼働音は大きめ。 風量によって若干小さくなる | 音が小さめなモデルあり。 場所によっては振動音もあり |
排熱処理を工夫せずに使いたい | 排熱ダクトの設置が必要。 ダクトの断熱が必要な場合あり | 背面から自動で排熱されるので、工夫は必要なし |
排水処理をしたくない(ノンドレン希望) | ノンドレン式あり。 湿度によっては排水処理が必要なことも | |
設置後に他の部屋に移動させたい | キャスター付きが多い。 部屋間の移動も可能 | 本体が重いため、設置後の移動は基本的に難しい |
窓がない部屋で使いたい | 条件により使用可能。 ドアなどから排気できる場合も | 窓がない場所では使えない (窓に取り付ける前提のため) |
取り外しや再設置を簡単にしたい | 窓用パネルが軽量で、設置や取り外しが比較的簡単 | 本体重量が約20kgあるため、持ち上げや設置には注意が必要 |
夏しか使わないため、収納したい | 窓パネルの取り外しも比較的簡単。本体も移動・保管しやすい | 横向きNGのものもあるので、収納時は注意が必要 |
部屋が狭く、設置場所が限られている | スペースに注意 (本体サイズはやや大きめ) | 窓に設置するため、部屋を圧迫しにくい |
手間をかけずにすぐ使いたい | 排熱ダクトと窓パネルの固定が必要 | 設置用の窓枠などの取り付けが必要 |
🌬 スポットクーラーがぴったりな人・シーンは?
あなたの使い方と👇こちらが合っているなら、スポットクーラーがおすすめです。
- 自分のいる場所だけをピンポイントで冷やしたい
- 室外機を置けない賃貸やマンションで使いたい
- 壁に穴を開けたり、工事をせずに冷房を使いたい
- 別の部屋でも使いたい、または設置場所を頻繁に変えたい
- 窓がない部屋で使いたい
- 引っ越しの予定がある(設置や撤去が簡単なものが希望)
- 初期費用をできるだけおさえたい
- 倉庫やガレージなど、半室内でも使いたい
- キャンプや車中泊など、アウトドアでも使いたい
🧊 窓用エアコンがぴったりな人・シーンは?
あなたが探しているのが👇こんな冷房機器なら、窓用エアコンがおすすめです。
- 8畳くらいまでの部屋全体の気温を下げたい
- 長時間の使用が多く、電気代の安いものが欲しい
- 室外機を置けない賃貸やマンションで使いたい
- 壁に穴を開けたり、工事をせずに冷房を使いたい
- 床にものを置きたくない
- 設置した場所で固定して使う予定(移動の必要がない)

\冷風を浴びたい!あなたへ/
\床を占領しないクーラーならこっち/
窓用エアコンとスポットクーラー、失敗しないためのポイント
スポットクーラーと窓用エアコン、それぞれの違いや特徴をみてきました。
あなたの使い方に合う冷房は見つかりましたか?
ここでは、購入前に必ずチェックしておきたい注意点をチェックします。
購入後、実際に使い始めてから、
・思ってたのと違った…
・設置できなかった…
という失敗や、後悔をしないために。
選ぶ前に、「ここのチェックは必須!」な重要ポイントをみてくださいね!
【窓用エアコン】取り付け可能な窓かを必ず確認しよう
窓用エアコンは「窓枠に固定して使う」ことが前提の冷房機器です。
そのため、窓の形によっては取り付けられない場合があります。
一般的な引き違い窓には対応していますが、FIX窓(はめ殺し窓)や内開き窓、縦すべり出し窓などは非対応のことが多いです。
また、窓の幅や高さにも制限があるため、製品の対応サイズと、お住まいの窓サイズのチェックが必要。
「買ったのに取り付けられなかった…」
とならないように、気をつけてくださいね!
【スポットクーラー】冷やせるのは「風が届く範囲」だけ
スポットクーラーは、部分的に冷風をあてるのが得意な冷房機器。
そのため、部屋全体の空気を冷やすのには向いていません。
冷風が届かない場所の空気は冷えにくいので、
冷房をつけているのに、全然冷えない!
と感じることも。
サーキュレーターや扇風機を併用すれば、冷風が部屋の中に行き渡りやすくなります。
でも、やっぱり部屋全体の気温を下げるのは難しいです。
「部屋全体を冷やしたい」人には、窓用エアコンの方がおすすめです。
スポットクーラーと窓用エアコンの気になるところ 9つ
スポットクーラーと窓用エアコンの、
こんな時はどうなの?
という、気になるところをまとめました。
『どうしても迷う!』どれにしようか決められないあなたへ
ここまで、スポットクーラーと窓用エアコンの比較や特徴を見てみたけど、
・まだ迷っている
・特徴はわかったけど、いまいち決めきれない
・結局どっちが自分に合うのか、自信がない
そんな風に感じているあなたへ。
冷房機器は、安い買い物ではないし、失敗するのは嫌だし。
やっぱり迷ってしますよね。
🧭 もしも「急いでいるわけではない」のなら
もしもあなたが、
冷房はあった方がいいけど。
・・・うーん決め手がない
と思っている場合は、いまは買わずに様子を見るのもひとつの手かも。
暑くなって、具体的に
「こういうものが欲しい」
という希望が出てから買った方が、失敗が少ないです。
📝 もしも「今年は絶対に冷房が必要!」なら?
もしもあなたが
今年は絶対に冷房が欲しい!
でも決められない・・・
と思っているなら、
「こういう冷房は絶対にイヤ!」という条件を考えてみて!
たとえばこんな風に、自分に合うもののヒントがわかるかも。
・部屋全体を冷やしてくれないと嫌だ→ 壁掛け or 窓用エアコンがおすすめ
・床に置くスペースがない→ 窓用エアコンがおすすめ
・1人で設置するから、重いものは持てない→ スポットクーラーがおすすめ
私は、どれを選ぼうか迷う時は、欲しい機能などを紙に書いてみます。
不思議なのですが、スマホやPCでメモをするより、実際に紙に書いて眺める方が、頭が整理できるんです。
もしもすごく迷っている方がいたら、試してみてね。
暑い日でも快適に過ごせる、便利な冷房機器。
この記事で紹介した、チェックポイントや比較表が、
あなたに「ぴったりな冷房機器」を見つけるヒントになりますように!


\冷風を浴びたい!あなたへ/
\床を占領しないクーラーならこっち/